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遥か昔、狼の群れに囲まれていたあるふもとの森には、黄金色の狐たちが住んでいました。
狐たちは時々、生き延びるために森に入ってきた狼にを追い払い、時には狼に敗れて息絶えてしまうこともありました。食うか食われるかの戦いが繰り返されていました。
昔々、あるふもとの森には、もう一つの伝言がありました。
森の縁は湖があります。その辺は名もなき神様が住んでおり、ここで祈る者の願いを叶えてくれるそうです。しかし願い事をした者は、二度とこの山を離れることができません。
なぜなら湖のそばにいるのは、白い煙に包まれ、正体不明の巨大な怪物だからですとさ。
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