「あ、帰ってきたんだ」と寮舎のドアを開けたら、右側にいるパソコンの音量を凄く高く設定したルームメイトがそう言った。「うん、ただいま」
二週間ぶりの寮舎は、既にルームメイトたちの意思によって変わっていた。壁紙も付けて、プライバシーのため、幕を掛けた人もある。支えたステントの形は、籠のように見える。彼女は静かに自分の席についた。
すべてを適当にして、彼女は椅子に座って、塞がれたテーブルをじっと見てたら、学校に散歩をする気分になった。確か、図書館はかなり綺麗でした、と思い浮かべて、あの日の前では既に毎日でもgoogle earthで姿を見ていたんだな。前回学校にいた時では遠くに見ることしか出来なかったけど。かばんを被って、階段を下がった。
寮のゲートから出て、左側へ向かったら、左右に高い樹を並べて植えた長い道でした。生い茂った枝が道の中にまで伸ばし、次々の陰の王国を地面に投げ映させ、微かに風が吹き通して、葉音は心地よくさす。歩いていながら、山道に歩み、そばに囁いた葉音のシーンを構想し始めて、思わず速く歩いていた。
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かなり高いビルでした。十階以上でもあるらしいが、すべてが図書館として扱うのもないことだろう、と思うと彼女はふっと笑いかけて、まぶたに涙に濡れてしまった。ーーそこへ辿り着くため、橋を通さないといけないのだ。向こうから歩いてくのは、三人の男の子、話をしながら、一人は小躍りでもしてた。もう一方ではカップルでした。仲がいいなぁと思った途端女の子から男の子へ更に近づき、抱きしめながら歩いていった。視線をそらして下から図書館を眺めていた。上へ見渡して自然に口を開け、彼女はふっと幸せそうに微笑んでいた。
確かめて寮舎の鍵としたカードを改札口に付けたら、ホントに通せることになった。便利、ということは彼女は実在にそう感じていった。
中には、左右におる二つの四分の一の円の形にした書架が先に現れた。遠方へ見渡すと、パソコンをテーブルに付けていたところにはどの席でも勉強に熱心してる学生たちがいるなんだ。じっと見ていて、無言なまま、仕方がないの笑顔を付けて、彼女は書架の前に辿り着き、なんの本があるか確かめてきた。
目立つところには、政治に関わる本だらけでした。従って彼女は更に奥へ行ってた。背もたれのないソファーの回りに幾つかの低い書架があるんだ。そっと座りをして、身動きをして、「あ、ドン・キホーテ!」と彼女は小声で独り言を始めた、「キホーテさん、っていう意味だっけ」と昔読んだことがあるけれど読み尽くしたことはなかったのを思い浮かべて、が、元に戻した。「ヘッセさんの本でもある!」と彼女は二つの右手の指を唇に付けて笑顔にした。「荒野の狼ね」と取り出して読み始めて:最初からすでにちょっと分からなくなっちゃった。「まぁ、心を落ち着けて読むときっとどれほどいい本かわかるはず」、と、頭を少し右へ傾けてそう言った。
そのあと他の書架に行ってたんだ。空の境界でもあって、彼女にとってはかなりビックリした。好き放題に数ページを読んだら、やっぱあとで読もう、と決めた。
大体一層のある本のジャンルを確認しておき、彼女は二層へいこうと決めた。エレベーターは図書館の中にでもあるから、すぐ上昇できる:外の隅に長い背もたれのあるソファーがあって、そこに、カップルはいた。仲が良さそうに一緒に横になって、男の子は右腕を女の子の首のしたに置いて、曲がれて胸近く手を置いた。もう一つの手は女の子の顔に置いて、優しく撫でていた。お互い楽しそうに遊んでいて、口を開けて笑ってるのになんの声もしなかった。
歩いすぎたときこんな光景を見た途端に彼女は顔を向けた。いくら年が大人になったとしてもこういうのを見ると背けるね。
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