ゴロゴロ、と少女は電車で外の夕暮れに染まっていた町を眺めていた。まだ川のこっちだったのに既に見えてしまった高いビル、かなりショックしちゃうでも違うけれどもたまらなく嘆きをさし:あ、既に大都市だったのか!
切符を早めに買えば良かったのに。と少女はそう思って:そうすればこの小さな町を回る時間もあるのになぁ。ふっと、少女は笑って、例えこの町はホントに他人が言ってた通りに小さいとしても、私の今まで住んでいたあの町と比べれば…ーーまぁ、と視線をまた外に向けて、どうせこれからここで暮らし始まるのだ、どう考えても仕様がないじゃない。と川に漂ってる大きい船たちを眺めて、到着のを待っていた。
荷物を引きずれて、少女は駅から出た。数歩だけまたたまらなく休憩してきた。結構自分がこんな遅い時間で到着するの電車に乗ることを恨んだ。もし午後六時前に到着したら学校からの新入生たちを迎えるバスでもまだあるのに…とため息をしながら、夜空にある半分の月を見ていた:新たな学生生活、今夜から始まるってこと?いや、大抵は最初この町の高いビルを見てから、既に始まってたんじゃない…
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標識に沿いて、少女はやっと地下鉄に乗った。学校は場末にあるから、そこで、一番近い地下鉄の駅でも五キロメートル以上の距離があって、けれど自分にとっては構わない。今だけちゃんと休めばいいんだ。荷物をそばに置いて、左手をその上に置けて;外の景色は見たくなくて、巨大な圧迫感がして来て、まだ始めて地下鉄に乗るのに:少女はしばらく目をつぶってみたんだ。
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転々、乗り換え、約一時間、少女はやっと駅を出た。さっき駅で大きい荷物を引きずれて移動するのを他人に見られて結構恥ずかしかった。でも見てもきっと分かってくれるはず、近くに結構大学が集まってるんだもの。ーーでも近くとは言え、駅の名前に乗ったあの有名な大学の生徒にしか近いと言えない。少女の通う大学までは、まだ三つの大学を通りすがらなければならないーー途中ではタクシーは全然来ないかな?と深呼吸をしながら、荷物を引きずれてそう思った。辛い、辛い、数歩だけまた止まって息を整えて、google mapを確かめて、地図にあるその目的地へ少しずつ移って…
ここ、誰でもいないなぁ。時折通り過ぎの乗用車を見て、なんとなくこう思った。九月、既に結構早めに空が暗くなるのね;隣はまだ広いのに、どんどん暗くなってく夜空は逆に閉鎖的な圧迫感がしてきて。そう思って、ホント夜が嫌いだ。顔を更に上げて、夜空を直視して、目つきは却って左へ移った:こんなとこで、なんか自分でさえ暗幕に覆われたようなどうしても上手く見えなくて…
そして続いてるの移動の間に、少女もどんどん感じるのも考えるのも忘れてたんだ。
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どんどん喉が渇くと感じた。少女はどうして自分がさっき駅で飲み物を買ってなかったことに後悔し始めたんだ。でも、家から出るときちゃんと水を持っていなくてそして途中ですでに全部飲み切れちゃった自分でも悪いだろう。ーーまたスマホを見てしまって、あと…三キロメートル以上…どうしてそこまで遠いの?荷物を下して、足元に置いたんだ。もしこんな渇いた状態でこれ全部運んで学校へ辿りついて、きっと良いことでしょう。とそう思って、いいんだ、私はできるんだ。と微笑んで少女は想像中の他人のお助けをお断りしたんだ、それから裾の埃を叩き落として、荷物を苦しく持ち上げて、また出かけたんだ。
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そしてやっとこの道で人影が現れたんだ。珍しいね。ため息をしてそう独り言をした。
これは結構背が高い男子であった。散歩のように見えた。道端の木の陰の下に歩いていて、けれど時々顔を上げて空を見上げて、月光の下で、憂鬱ものの静かで。何を考えているだろう?ーーそして少女は続いて前へ歩いていて、彼はこっちへ向かって、少女のことを見つけて、微笑んで、それから自然に歩いてきたんだ。
こんばんは、なんか手伝いをしてもよろしいでしょうか?と聞いて、先の微笑みと共に少女の前に留まった。少女は笑いながら、却って瞬きして、顔を逸らしたんだーー一人でこれほどの荷物をつれて歩くのですか?本当大変でしたね。少女を見ていて:良かったら、私が手伝ってもいいですか?優しいの声。ーー別にいいんです。顔を元に戻して、彼を見ていて、そしてまた逸らしたんだ:もうあんまり遠くないんですから、あとおよそ…一キロメートルくらいで私は学校に辿り着くんですから。笑顔を積めて少女はそう答えたんだ。
一キロメートルですか…目つきを右下へ移って:でも、それも結構長い距離じゃないですか?地面にある荷物を指で指しながらそう言った。少女は仕方なく頷いた。では、しばらくここで休みでもしようか?これからはどれほど長い旅でも一人で乗り越えるから、今はちゃんと休まなければなりませんね。そうですけど、と微笑んで答えて、これは私自身選んだ道ですから、どうしても一人で辿り着かなければなりません。そうですか。はい。とそう返して、少女は緩慢に荷物を持ち上げて、辛そうに出発した。ーーけれどちょっと調子が悪いからすぐは諦めた。
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二人は今道端に座ってるんだ。「ねぇ、私はまだ飲んでいない飲み物がありますが、ジュースですけど、良かったら、少しでも飲みますか?結構喉が渇いそうに見えますから…」女の子は少し躊躇しながら頷いて、キャップをチェックして、すこし考えたら、やっとそれを喉に流れさせた。「ありがとうございました…」「いいんです」と言って、彼は顔を上げて空を見てしまって:「今夜、星でも多くありませんね」夢中に見つめて、そして横向きして更に遠くへ目つきを投げて、微かに開けた口、それはこの夜空に屈服されて何かを言おうとしても言われないのだろう。
「そうだ、あなたが何を専攻するのを聞いてもいいですか?」と彼が問い始めた。「私なら…」視線を逸らして、「元々医者さんになりたかったんですが、家族が、それはかなり時間をかかるからやめようって、それから探し続けて探し続けて、どんどん薬学に決めたんです」言葉につれて小さな笑い声もして少女はそう言って、男の子の反応を見ていたんだーー「だから、最初の願いは医者さんですよね?」そう聞いて、視線は左上へ移って、少女の頷きも観ずに、笑いながらそう言い始めたんだ:「実は私もずっと医者さんになりたかったんです」ふっと笑いが零れて、「専攻も確かに医学でした。先生でもよく医学生の道は争いで切り開くのだって伝いて、けど自分が社会に知ることはまだ少ないからかな、他人のようにインボリューションでもしたくなくて、大都市で暮らすのも元々したくなくて、その時になったら、どうしても何とかなると思って、大学生活を楽に過ごしてきたんです。けど求職の時になったら、自分がどれほど無力なのかを始めて意識したんです。そして、…」彼は自ら黙ってたんだ。「でもあなたの専攻ならきっと私のよりいい仕事が見つかると思いますな」と少女を見て、彼は微笑んでいた。
「仕事を見つかるのが難しいことには私でもよく分かっています。景気後退が主な原因からですね」と言いながら自分の父のことを思い出して、「どんどん自分の能力を上達すれば求職にとってもいい選択じゃないですか?」「確かにそうですけど…」と彼は顔を逸らして、「上達するって、ただで済むことではないです。それは激流に落ちた人のように、必死に登らなければ死ぬことなんです。けど、それでも違います…私たち、いや、私は、様々な知識を身に集めて、世界に興味を持って、ただなものとは言えまいくらいでーー」ふっと二秒くらい止まって、「仕事を探してるとき、自分はいつもその仕事をしてる時自分の姿を想像して、その中の苦しさを一切何も考えていなかったんです。(苦笑いが浮かびつけて)他人との関係、上司の理不尽な求め、その体制で決められた学生たちへの掠め、いつも働いているのふりをしなければいつか仲間から上司への自分の噂…面白いよそれ、中に入らないと味わえない。楽に暮らすのは、波に任せて浮かぶしかなくて、思いすぎた私は、仕事を辞めたことさえ苦労をした…」
ふっと視線を前に向けて、ごめんそうに笑って、少女を見て、「申し訳ない、なんか悪いこと言い過ぎてしまって…」「いいえ、」と少女は軽く頭を振って、「きっと誰でもそうです。職場の辛さとか、その場合で感じらなければ深く分からないのです。私は今までバイトとか一度もやったことがないので、想像するしかできないのですが、あなたは、きっと大変だったでしょう、心でも、体でも」「はい」と共にため息もして、「でも本当申し訳ない。始めて会ったのに、こんな出鱈目なことを口に出してしまって、あなたにも悪い思いをさせてしまった…」「いえ、大丈夫です。私も他人が辛くなったとき、ほっといてはいけないタイプなんですもの」と少女は優しく微笑んで、「なんていうか、自分が傷つけられすぎたから、他人が傷つけられるのを欲しくないってことかな……いやそうじゃないかもしれません」顔を逸らしてしまった。「でも本当に、有難う」と言って、彼は視線を遠くに渡した。
「ところで、『故郷で客死した』、っていう言葉、聞いたことがありますか?」彼は顔を少女に向けて、「客として故郷に死なされた」少女は顔を前に向けて考え始めたんだ。また視線を遠くに投げて、「故郷っていうところはね、まるで私たちを歓迎していないようです、いるとも、いないとも、ずっとそのまま。外で新たな生活方をしてた自分、そこに足を踏んでから、再び元の通りになる。街並み、四つ角、家に辿り着いたあと、体が自然に何をするかどんな気持ちでいるかすぐにわかる。親はいつものように、みんな仲良しふりをしてただけ、誰かの過ちを待っていて、それをもっていつかは爆発しちゃいますーー唯外で何年かを暮らしていたため、これから新しい何かが始まる思いを抱くの私は、バカでした。或は…そのほうが生活その自身かな…」視線を地面に見つめつつ、彼は立ち上がって、「今の話はなしにしよう」、逆に恥ずかしそう少女を見つめていた:相手はまだ考え込んでいるようだった。
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ふっと、少女の左後ろから他の人の声がして、「ねぇちいちゃん、ここで女の子と何をしているんだい?」少女は振り向いて、そこには彼女より背が結構高いけれど丈夫な体の男がいた。なんとなく彼女はちょっとビビッていた。近くに寄ってきて、少女は自然に隣に移って席を作ってたんだ。
「彼女?」とあいつが作った席に座って、あの男の子に聞いた。「そんなこと無い。彼女を作るつもりもないし、作る資格もない」「さっきは結構仲が良さそうに話をしてたけど?」「お前、いつからいたんだ」と怒ったような語り口で言い、相手は「お前が仕事を見つかるの難しいとこから」
少女は黙って更に遠くへ避けた。ちょうど今あの男の子が電話がきて、すみませんと言い立ち上がって木の陰に電話を出たんだ。少女も立ち上がって荷物を持ち上げようとした:「それでは私はここで…」男の子も振り向いて微笑みしながら、頷いた。
そして、丈夫な男は後ろから右手で少女を抱きついて、左手は彼女の口を被って、「俺にはまだ許して無いんだけど?」と強い力で彼女を木の陰のもっと奥へ連れて、垣根に押し付けて、カメラの前に立って、右手は少女の胸へ移り始めた。
少女は両手で男の腕を掴んで、必死に動けようとした、そして彼に救われたい目つきを投げ出した。相手はごめんそうにこっちを見つめて、そっと立っていて、数秒後、振り向けていった。
少女は叫びたかった。けれどその強い腕力で何の声でも出れなくて口でも凄く痛かった。回りはかなり暗かった。目はまだこの暗さに慣れてなかったからかな、目の辺りにあるものはみんな、少しピカピカ輝いている。もしこれから何も見えなくなったら、何にも感じられなかったら、どれほど楽なことだろうか。ーー人に触られるの嫌!と両手で太ももに舞い上がってるものを抵抗しているんだ。同時に強く爪先で男のふとももに力をいれた。相手は一瞬口を抑えた手を放し、自分も力のある限り叫び声をだして:のどはすぐその手で握りしめて、咳き、息苦しい。意識的に両手で放させたい途端に、後ろに仰向いた男は、強い手で、自分の身体も、地面から離れた。
「苦しい?抵抗だから痛い目に遭うんだよ。…な、今の世では、体でもお金になれるんだよ。君たちの体には、力が宿ってるんだからね」と立ち直して、「みんな生きらなければならないのだ。生き続けるため、これも一つの方法かもね。遊んでんじゃねえよ。お前もちゃんと勉強しろな?しかもあんたも最悪に遭ったわけでもないし…」
少女は目を瞑った。この暗さにもどんどん慣れてきて、叫びもやめた。残ったのは、無言なアへ声だけだった。
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